エキスパート職サイト

Expert Positions

師弟対談-電気職

電気部信通区で頼れる先輩と右も左も分からない新人という関係から始まり、今では互いに腹を割って話せる戦友と呼べる存在になった、赤石さんと佐藤さん。その出会いの印象から、今なお続く良好な関係性について語っていただきました。

  • 赤石 航太郎

    電気部 信号通信課

    赤石 航太郎 Kotaro Akaishi

    2008年入社

    入社以来一貫して電気部に所属。信通区で現場を経験し、2015年から本社勤務。現在には信号通信課の運行システム担当として、経験を活かしながらの現場サポートを行っている。

  • 佐藤 優翔

    電気部 丸ノ内線信通区

    佐藤 優翔 Yuto Sato

    2014年入社

    入社後、東西線信通区や銀座線信通区で現場経験を積んだ後、2019年に本社勤務である信号通信課に異動。2023年に再び現場へと戻り、本社と現場の両方を知る人材として活躍する。

東京のインフラを担う仕事に興味を持ち、挑戦を決意

―まずはお二人が東京メトロへの入社を決めた理由について教えてください。 赤石 10年以上前のことなんでうろ覚えではあるのですが、当時私は群馬に住んでいたので、東京に出て働きたいと常々考えていたんです。そんな中、学校にあった求人を見ていたら「東京地下鉄株式会社」という社名があって。ここなら東京で働けそうだと思ったのが最初のきっかけですね。元々鉄道が好きだったとか、鉄道に関する知識を持っていた、というわけではなかったのですが、だからこそ変にプレッシャー感じることなく応募できたんだと思います。 佐藤 赤石さん、そんな感じだったんですね! 私は東西線沿線に住んでいたので、東京メトロは普段から利用していましたし、なんとなくイメージはありました。ただ最初の頃は、別の会社が第一志望ではありました。でもいろいろと会社のことを調べていくうちに、安定した経営基盤があったり引越を伴う転勤がなかったり、会社としての魅力もかなりあることに気付いて、第一志望になりました。ちなみに、私も鉄道に関する知識は全くと言っていいほどありませんでしたよ(笑)。 赤石 二人とも鉄道好きじゃないところから東京メトロに入ったんだね(笑)。 佐藤 逆に興味があり過ぎると、変にハードルが上がっちゃってたんじゃないですか。良くも悪くも後先考えずに行動した結果ですよね。 赤石 実際、仕事で使う知識や技術は、学生時代に身に付けられるものではないからね。興味ないくらいの方が、素直に新しい情報を吸収できるのかも。もちろん、鉄道が好きだからダメってことは、全くないですけどね。

新人だからこそのチャンスを存分に活かしてほしい

―お二人が最初に会われた時の第一印象は覚えていますか? 佐藤 正直覚えてないですね(笑)。入社したばかりの頃はいろいろな人に会いますし、何より仕事を覚えるのに必死で、先輩一人ひとりの印象を感じるほど余裕がなかったです。 赤石 それはしょうがないと思うよ。自分も新人の時はそんな感じだったし。ただ私は、当時の佐藤くんのことをよく覚えてます(笑)。当時私は入社6年目の頃で、後輩もそれなりの数見てきていましたが、とりわけ佐藤くんは積極性があって、知りたいと思ったら先輩、上司など関係なく質問しにいく姿が印象的でした。 佐藤 確かに、先輩に積極的に話しかけようというのは意識していましたね。でも赤石さんもアドバイスしてくれましたよね、新人は知らない分からないのがあたりまえだから、馬鹿な質問でもどんどんしろって。それを信じてガンガン行ってたんですよ。 赤石 実は、私自身も佐藤くんのその姿勢には助けられいてたんだよ。立場的に自分が聞きに行くのはマズイかなって時は、佐藤くんに聞きに行ってもらって、後から「どうだった?」って聞けたからね(笑)。 佐藤 赤石さんの方が、新人という立場をうまく利用できていますね(笑)。 赤石 かもね(笑)。でもやっぱり、この仕事って自分で「見て、聞いて」ってやらないと知識や技術が身に付かないです。分からないことをそのままにしてたり、誰かが教えてくれるのを待っていたりすればいいというほど、仕事は甘くはありません。そういう意味では、私も含めて当時の先輩や上司は、みんな佐藤くんのことを可愛がっていたと思います。

先輩から後輩へ、受け継がれていく想いと教え

―信通区時代に初めて出会い、一度は別々の道に進みながら、2019年に信号通信課で再会しましたが、お互いに変化を感じたところはありましたか? 佐藤 出会った頃に比べると老けましたよね(笑)。最初の頃はちょっと怖いというか、イケイケな感じもありましたけど、今は大人の落ち着きのような、どっしりと構えてくれている安心感を覚えます。 赤石 老けたのはお互い様でしょ(笑)。でもこんな感じで軽口も言い合える中なので、後輩の中でも一番気を遣わない存在なのは確かですね。佐藤くんが信号通信課に異動してきて、久々に一緒に仕事をすることになったのですが、他部署の人とも堂々とした姿で打ち合わせしている様子を見て、「成長してるんだなあ」と実感しました。 佐藤 そう言ってもらえるとありがたいですね。でもこうなれたのも、赤石さんの教えがあったからこそです。赤石さんが積極的に行けと言ってくれるから、私も物怖じせずに上司の懐にどんどん入っていくことができ、それが成長につながったのは間違いありません。私も最近では後輩が増えてきましたが、自分の責任にしていいからどんどんやってみなって感じで、同じように指導をしています。 赤石 信通区時代の仲間は、今でも定期的に集まって飲んだりするぐらい、仲が良いですね。仕事のことからプライベートのことまで何でも話せる、同じ会社の社員という以上の関係が築けていると思います。

これまでの経験を活かしながら、さらなる価値提供に努めたい

―最後にお二人の今後の目標について教えてください。 赤石 鉄道会社は専門的な言葉が多くて、かつキャリアを積めば積むほど、略した表現とかを用いがちなんですよ。でもそれだと、新人がついて来られません。だから私は昔から正式名称を言うように心がけていたんですが、そういう文化というか流れを、もっと広めていきたいとは思いますね。そうすれば、若い世代の成長をもっとスムーズにしてあげられるのではないかと。私個人のキャリアに関して言えば、これまでずっと電気部門でやってきましたが、この頃は必ずしも電気部門にとらわれる必要はないのかもしれないと思っています。これまで身に付けた知識や経験を活かしつつ、より一層東京メトロに貢献できることはないか、探していきたいですね。 佐藤 私は最近本社から現場に戻ったのですが、この世代で本社と現場の両方を経験している人材はあまり多くはありません。だからこそ、本社での経験を現場に活かせるような役割を担っていきたいと考えています。とはいえ、本社にいた間に現場の技術や設備もかなり新しくなっていますから、そこも同時並行で勉強していかなければなりませんね。その上で、赤石さんのような頼れる先輩になること。メリハリを持って仕事に取り組み、家庭と仕事のどちらかを犠牲にすることなく両立する。そんな、社会人として憧れられるような存在を私も目指していきたいと思います。

※記載内容は取材当時のものです

TOPに戻る