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Expert Positions

技術系女性社員クロストーク

技術系エキスパート職として専門スキルを発揮し活躍している 3 名の女性社員に、東京メトロに入社した理由やこれまでのキャリア、働く環境などについて語ってもらいました。

  • 電気部 設備課

    佐藤 里咲

    Risa Sato

    2014年入社 電気科

    入社から 7 年に渡り電気部半蔵門線電機区電気係に所属し、電気の保守業務を担当。2020年より現部署にて昇降機設備の保守管理を担う。

  • 工務部 建築工事所 建築管理課

    岡田 愛美

    Aimi Okada

    2018年入社 建築学科

    南北線8両化の設計や変電所機器更新に伴う建築設計などを経験し、2021年度より現部署にて駅・施設の建築保全業務に携わる。

  • 改良建設部 改良建設企画課

    大根田 有希

    Yuki Oneda

    2018年入社 デザイン工学研究科

    土木工事に係る費用の積算業務や駅改良工事監理業務を経験し、2022年より現部署で建物接続案件における工事着手までの調整業務に携わる。

女性技術者が活躍できるフィールド

―技術者を目指す中で、東京メトロを選んだ理由を教えてください。

佐藤
高校では電気系学科を専攻していたので、その知識を活かせる現場の仕事に就きたいと思い、進路の先生に相談しました。そこで東京メトロを紹介されたんです。山形出身なので電車に乗る機会は少なかったですし、地下鉄もそれまで乗ったことがなかったのですが、女性技術社員の採用に力を入れているという点に魅力を感じました。また、地元企業で働くよりも大きなプロジェクトに挑戦する機会が多そうだという期待もあり、入社を決めました。

岡田
大学では設計関係の研究室に所属していたので、就職活動でもゼネコンの意匠設計部門に関われる会社を見ていたのですが、なんとなくイメージと違うかもと思うようになって……。そんな中、鉄道業界に就職した OB・OG の話を聞くタイミングがあったのですが、鉄道に設計部門があることを初めて知り、面白そうだと興味を持ちました。鉄道会社の設計は、発注者としての責任を持ち、設計工事した建物の維持管理や計画といった一連の流れに携われる点が魅力です。東京の中心を支える輸送機関である東京メトロで、多くの人々が日々利用する公共施設の駅の設計に携わりたいと思い入社しました。

大根田
大学では、街づくりに関する研究を行っていました。就職活動でインターンシップや企業説明会に参加する中で、人々の暮らしに貢献できる仕事がしたいと思うようになり、その中でも生活に不可欠な存在である鉄道業界を志望するようになりました。東京メトロは首都東京の鉄道を象徴する存在ですし、そこで働けば多くの人々の生活に影響を与える仕事ができるのではと考えました。また、住み慣れた東京で働けることから、ライフステージの面でもより魅力を感じました。その中で土木職は、東京及びその周辺に住む人々の生活を技術的に支え、大きな変化を与えているという印象を感じ、私も将来このような仕事に携わりたいと思い入社しました。

専門知識と技術を活かし、駅と街の発展に貢献

―技術者としてどのようなキャリアを歩んできましたか?

佐藤
入社から 2020 年まで、電気部半蔵門線電機区にて電気・機械設備の保守業務に携わっていました。現在は電気部設備課事務係として、エスカレーターやエレベーターといった昇降機設備の保守管理を行っています。例えば地下鉄とオフィスビルを接続するために、新たに昇降機をつける場合などには、課題点を洗い出して実現に向けて調整・進行をします。

大根田
入社2年目までは、主に駅の改良計画における工事費や設計費など、土木工事に係る費用の積算業務を行っていました。2020年から大手町や竹橋、浅草などの改良工事の監理業務に携わり、2022年より建物接続案件の工事着手までの調整業務を担当しています。具体的には、再開発等により建替え・新設される建物と東京メトロの駅を地下でつなぐ際、接続するための要件を整理したり、地下接続通路の設置に向け、行政手続きを進めたり、建築・電気・駅営業や、接続先の不動産事業者など、様々な関係者との協議を行ったりと、接続の実現に向けた多くの調整を実施しています。

岡田
入社4年目まで、南北線8両化に伴う駅を延伸するための設計や変電所機器更新に伴う設計業務などに携わり、2021年第一建築工事所で、東京メトロの180駅と車両基地、変電所、寮や社員詰所など全建物の保守業務を行っていました。補修業務の監理、それを基にしたデータ分析、事故対応を行っていました。2023年から所属している建築工事所は、東京メトロの180駅と車両基地、変電所、寮や社員詰所など全建物の保守業務を担う部署です。

―印象的なエピソードを教えてください。

大根田
駅構内の階段をスロープ化にする工事が印象深いです。工事期間は3日間ほどだったのですが、いつもその通路をご利用いただいているお客様に大きなご不便をおかけしてしまうため、休日に工事日を設定したり、迂回ルートを案内したりと、お客様に与える影響が少なくなるよう、関係部署と半年以上をかけて細かな部分まで調整を行い、工事計画を立案しました。工事もスケジュールが分単位で刻まれておりましたが、チームワークを発揮して迅速に作業を進めることができました。無事完成した時の達成感は忘れられません。

佐藤
私は配属されて初めてレール交換した経験が印象深いですね。電気部や工務部など関係部署が連携し、限られた時間内に阿吽の呼吸で巨大なレールを外し、設置して……。一夜にしてこれだけの業務ができるんだと驚きましたし、朝電車がいつも通り走っている光景を見て、改めてこの仕事の凄さを実感しました。

岡田
2023年から国際事業部を兼務していて、フィリピンの鉄道研修センターの創設支援に携わっています。フィリピンの方が来日し、1 か月間みっちり東京メトロの業務を教える機会があり、自分自身でも一から東京メトロの技術を学びなおし、整理した経験が印象に残っています。とても勉強になりましたし、海外の方からも期待される東京メトロの技術力が改めて誇らしく思えましたね。

福利厚生と子育て制度で安心して働ける

―東京メトロで女性技術者として働く率直な感想を教えてください。

岡田
東京メトロは大企業だからこそ福利厚生がしっかりしていて、産休や育休、時短勤務といった制度が使いやすい環境だと感じています。

大根田
有休取得や時差出勤などもしやすく、サポートが豊富な環境ですよね。小さい子どものいる社員は残業することが難しいので、業務量を調整してくれますし。仕事と子育てを両立できる職場だと思います。

佐藤
子育てへの配慮はありますが、きちんと責任ある仕事を任せてもらえますしね。現場の仕事という観点では、重量物の持ち運びなど、根本的な男女の体格・体力差が生じる作業では気を使っていただけるので助かっています。

―東京メトロの魅力はどこにありますか?

大根田
様々な駅改良工事や再開発との接続工事に携わることで、東京の地下を通じて、人と街がつながることによる影響の大きさを実感できることが魅力だと感じています。近年では、都内の多くの場所で行われている再開発の建物と東京メトロの駅を接続することや、既存駅をより利用しやすい環境に改良することで、新たな人の流れを生み出すことができ、メトロの駅だけではなく、街の魅力もより向上すると思います。日々の業務で東京の街や人に貢献できるやりがいが、この会社にはあると感じています。

佐藤
尊敬できる上司や先輩、気のあう同期に恵まれたこともあり、人間関係の良い環境で働けることが魅力です。また、会社全体の社員数も多いため、幅広い年齢層や価値観の人と触れあう機会があります。そして必ず支えになってくれる人がいる、という安心感は大きいですね。

岡田
約 100 年という地下鉄の歴史と技術を持つ東京メトロですが、銀座線リニューアルのように、その伝統を守りながら先端技術を融合させる姿勢が魅力的だと思います。また、世界的に見ても安全に対する意識が当社は非常に高く、誇らしい気持ちになります。

技術の幅を広げてキャリアアップしたい

―今後の目標を教えてください。

佐藤
電気部は仕事が特殊なこともあり、他部署との交流がちょっと少ない印象があるので、もっと交流を広げて新たな連携を生み出していきたいですね。また、電気部の他の業務にもチャレンジしてみたいですし、他の部署に異動して仕事の幅も広げてみたいです。様々な角度から東京メトロの仕事を経験し、より良いサービスや安全・安心に貢献するのが目標です。

岡田
現在は保守業務を中心に担当しているので、収益を生み出す再開発業務に携わってみたいです。また、データを扱うことが多いので、データに関する専門知識や技術を高めたいですね。今はエクセルの勉強をしたり、データサイエンティストの社内講座を受けたりして様々な知識を吸収しています。自分らしい強みを発揮して、東京メトロの発展の力になりたいと思います。

大根田
改良建設部内で特に力を入れている業務の一つである、新線建設に関する業務に携わりたいです。新線建設は今のチャンスを逃すと、今後関わることができない可能性もあることから、貴重な経験を詰めたらと思います。また、既存路線の建設に携わった先輩方からは、たくさんの技術を学ばせてもらったので、私も新線建設のノウハウを身につけ、伝統を引き継いでいきたいです。

―最後に、技術者を目指す女子学生の皆さんにメッセージをお願いします。

佐藤
年齢の近い社員がたくさんおり、相談しやすく仕事を教えてもらいやすい環境です。現場で活躍する女性社員もいるので、安心して飛び込んでくださいね。そして、学生の時にしかできないことを全力で楽しんでください。社会人になったら、社会人でしか味わえない楽しみが待っていますよ!

大根田
就職活動は将来をしっかり考えられる絶好の機会なので、自分が今後どのような存在になりたいか、先を見据えて行動してほしいなと思います。また、学生時代に培ってきた経験や人とのつながりが、社会人になって思わぬところで活かされることもあります。培ってきたものも大切に、自分のやりたいことを見つけ、挑戦してみてください!

岡田
これは建築系学生あるあるなのですが、ポートフォリオをつくってプレゼンし、選考に落ちてしまうと、これまでの経験が否定された気持ちになってしまうんです。私もそうでした。でも、心配することはありません。相性が悪かっただけですから。そして、自分の専門分野だけに絞りすぎず、視野を広げて建築関係の様々な分野を見てみることもおすすめします。無理せず、焦らず、自分を信じて進んでくださいね!

※記載内容は取材当時のものです

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