電気職種(電路機械)


「人の役に立てる仕事」を志し、
たどり着いた理想の職場

電気部 千代田線電機区

黒﨑 拓真Takuma Kurosaki

2018 年入社

出身学部/工学部

電機区では、電車を走らせるための電力設備、駅構内の空調や照明、ホームドアや昇降機設備といった駅を快適に利用していただくための設備の保守管理を行います。扱う設備の数はかなり多く、学ぶべき知識や身に付けるべき技術が多いのが特徴であり、進化する技術を身に付けるには魅力的な環境です。

一筋縄ではいかない機械を相手に、持ち前の技術で立ち向かう

就職活動は、「人の役に立てる仕事」を軸にしていました。その中で鉄道業界と出会い、自身も利用者であり、毎日人々の移動を支えている東京メトロに興味を持ちました。また私は工業高校に行っていたこともあり、デスクワークというよりは現場で直接機械に触れられる仕事をしたいとも思っていましたので、東京メトロの仕事は非常に魅力を感じましたね。無事内定をいただけた時は、二つ返事で入社を決めました。

入社後は電機区の所属員として、電車線や駅に供給する電力関係の設備の点検保守を担当。入社当時は銀座線を担当し、2022年からは千代田線を担当しています。

基本的には事前に策定したスケジュールにそって点検作業を進めていくのですが、相手は機械なので必ずしも思い通りにはいきません。故障が発生し、緊急での対応が求められることもあります。そうした際、現場に急行しながら自身で仮説を立てて原因究明を進めていくのですが、仮説が見事に的中した時は非常に爽快で、自身の成長を実感することができます。

自身の経験やスキルを還元し、より強いチームをつくる

今でこそ当たり前にある存在になっていますが、ホームドアの導入が始まった当初は、その扱いに精通している人が少なく、混乱してしまう現場が多くありました。

仕事柄、私自身はホームドアに触れる機会も多く、質問や問い合わせを受けることも多かったので、それならいっそと故障時のフローチャートを作ったんです。そのフローチャートは、同僚はもちろん上司からも評判で、とても感謝されましたね。自分の技術を認めてもらえた瞬間でもありますし、何より志を同じくしている仲間たちの役に立てたということが、うれしくてたまりませんでした。

この一件を経て、今まで以上に積極性が上がったように感じます。誰かがやらなければならないことであれば、自分が動けば良い。また誰かに動いてもらわなければならない時は、できるだけ動きやすい環境を整えてあげる。私の頑張りが仲間のためになったという成功体験があったからこそ、より広い視野や先を見通す力にまで意識を向けられるようになったと思います。

すべてのお客様が安心して利用できる東京メトロを目指して

私たちが保守管理を行う設備には、エレベーターやエスカレーターなど、すべてのお客様が駅や電車を快適に使えるようにするものが含まれています。杖をついたご年配のお客様やベビーカーを押している子ども連れでご利用になるお客様が楽しそうに電車に乗り、どこかへ出掛けていく様子を見ると、この仕事をしていて良かったと感じるとともに、絶対に手を抜いて仕事をしてはいけないと気が引き締まります。

2021年の大規模な銀座線渋谷駅の改良工事に、監督員として立ち会ったことがあります。当時は上司の指示で動くことが中心になっていました。知識や技術を磨きつづけ、新駅の開業や大規模な改良工事を任せてもらえるような技術員になることを目指していきます。

これから就職活動に挑むみなさんは、いろいろな不安や困難に立ち向かっていくことになると思いますが、壁にぶつかった時こそ、自分自身を振り返ってほしいと思います。自分がこれまで歩んできた人生や育んできた価値観を紐解けば、きっとほかの人にはない強みや思いが見つかるはずですよ。

※記載内容は取材当時のものです

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