建築


挑戦を積み重ね、
そのまちに愛される新たな時代の駅をつくる

工務部 建築設計第一課

羽田 哲Satoshi Haneda

2018 年入社

出身学部/創造理工学研究科 建築学専攻

建築設計第一課の主な任務は、大規模な駅改良の設計です。設計業務と合わせて工事の積算、工事発注までを担います。現在は有楽町線・南北線の延伸事業に伴う新駅の検討をはじめ、鉄道関連施設の新築や駅のレイアウト変更といったプロジェクトが進行中。地域や利用する人々に愛される駅空間・施設の創造を目指し、一つひとつの案件に建築職としての想いを注ぎ込んでいます。

東京メトロの成長戦略に伴って、新たに生まれる駅を設計

入社して最初に配属されたのは不動産開発第二部。新宿駅西口地区の開発プロジェクトに携わり、設計会社と建築プランの打ち合わせや行政との協議、地域を盛り上げるプロモーション活動などの経験を積んだ後、建築設計第一課に異動しました。

現在携わっている案件のうち有楽町線と南北線の延伸事業は、東京メトロの未来に向けた成長戦略の一つです。2路線とも延伸区間の開業は2030年代半ばを予定しており、延伸に伴って駅も新設されます。新駅は検討段階ですが、多くの関係者と開業に向けてのスケジュールや施工・設計を進めるための方針などの調整を図り、業務を推進しています。一方、鉄道関連施設の新築では、まちのシンボルとなるような建物を実現するために、地域にゆかりのあるデザインの実現に向けて、行政や地域と調整を進めています。

地域に愛される駅にするためには、直接足を運んで、計画の説明を重ねていく取り組みが欠かせません。意見を多くいただくこともありますが、それは期待をされているから。駅の新設・改良などは地域活性化につながる事業であり、話しをするたびに地域の期待を肌に感じ、気が引き締まります。

困難を跳ね返し、お客様にも社員にも喜ばれる空間づくりを目指す

これまでに経験した業務の中で最も大変だったのは、やはり大規模な駅改良の設計です。駅の施設をどのように配置するべきか、工事の順序は成り立つレイアウトになっているかなど。すべてが地下で決して広くない空間。毎日が試行錯誤の連続でしたが、過去に副都心線の建設や銀座線各駅のリニューアル工事に携わった先輩にアドバイスをもらいながら、強い想いを持って設計に挑みました。そしてようやく、自分の設計した駅がA1サイズの紙に図面として出力された時は、新たな駅の第一歩に関われたことを実感し、次へのモチベーションが上がりました。

この先、延伸事業における新駅の設計を行うことになりますが、新駅の設計はまさに建築職としての腕の見せどころ。建設予定地の歴史や文化、客層なども踏まえながら、地域や利用する人々に愛される駅空間をつくっていきたいと思います。そしてもう一つ、これからはお客様から見えないバックヤードの改善にも挑戦していきたいです。駅で働く社員にとって快適でゆとりある空間を提供することで、東京メトロのES(従業員満足度)向上にも貢献したいと考えています。

東京の、そして日本の、活力向上に資するやりがい

東京メトロは都心に180もの駅を持ち、東京の交通ネットワークを支えています。建築職はその中で、老若男女を問わず、日々沢山のお客様にご利用いただく空間づくりに携わることのできる職種です。駅は「まちの玄関口」とも呼ばれます。通勤やお出かけなど、毎日の始まりと終わりに通る空間を快適にすることで、人々のワクワクやモチベーションにプラスの影響をもたらして、東京と首都圏全域を、ひいては日本を元気にできる。それが東京メトロで働くことの意義だと考えています。

さらに、東京メトロの建築職は事業主体として、自分の想いを込めた駅空間を具現化していく醍醐味が味わえます。この点は学生のみなさんにぜひともお伝えしておきたい仕事の魅力です。「自分がこうしたい」というアイデアを若手のうちから実現していけるとともに、鉄道事業以外の領域でも専門知識を発揮することが可能です。私自身、以前の部署で新宿駅西口地区の開発プロジェクトに携わったように、これからも様々な業務を通じて知識を広げ、ゼネラリストとして多方面から頼られる存在になりたいと考えています。

※記載内容は取材当時のものです

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