一般管理


人財育成の新たな仕組みをつくり、
企業の力をさらに高めていく

人事部 総合研修訓練センター

川嶋 恵実Emi Kawashima

2008 年入社

出身学部/生活科学部

現在、私が所属している人事部の総合研修訓練センターは、東京メトロの人財育成の中核拠点です。新入社員をはじめ、現業部門および本社部門の全社員が、日々、この総合研修訓練センターを活用してスキルアップに励んでいます。私はこちらで主に総合職や管理職に向けた研修計画を統括する役割を担っており、研修カリキュラムの作成はもとより、私自身が研修の講師として登壇することもあり、様々な仕事を同時並行で進めています。

多様な業務に携わり、育児と両立しながらキャリアアップ

私は東京メトロに入社して、もう15年以上になります。この間、商業や不動産などの事業で様々な仕事に携わり、3人の子供をもうけて育児と両立しながらキャリアを重ねてきました。

最初に配属されたのは、東京メトロの商業施設の開発・運営を担う部署。しばらくは施設の収支管理などを手がけていましたが、机上ではなく現場でビジネスがどう運営されているのかを体感したいと希望して、商業施設をオペレーションするグループ会社に出向。そちらでEchika池袋とEsola池袋を担当し、テナントの管理や販促イベントの企画などに注力しました。そこでリアルな事業の現場を経験できたことで、視野が大きく広がったように思います。

その後、関連事業の戦略策定に関わり、入社4年目の2011年に長女を出産。育休から復帰後は、不動産の管理を行う部署へ異動になりました。新規不動産の取得や自社所有の不動産処分、あるいは駅周辺の再開発事業にともなう権利調整などを手がけ、行政機関や不動産デベロッパーなど社外の方々と折衝する機会も多く、自分の成長につながる新たな経験を積むことができました。また、この部署に在籍中の入社9年目に長男を出産し、二人の子どもを抱えて日々奮闘していました。

今取り組んでいるのは、確かな答えのない「人財育成」

仕事と育児の両立は、正直、大変に思うこともありました。それでも、こうしてキャリアを継続できたのは、どの部署でも上司や同僚に恵まれ、いつも前向きに仕事に取り組むことができたから。業務で関わったメンバーから「川嶋がいてくれてよかった」と言ってもらえることが、私の原動力です。また、2018年には課長補佐に。子どもを抱え、働き方に制限があるなかでもキャリアアップすることができ、こうした環境も私をモチベートしてくれました。

そして2019年に三人目の子どもを出産し、育休から復帰した後は、社員の教育研修を担当する人事部総合研修訓練センターへ異動となり、また新たな経験を積むことになりました。それまで手がけてきた商業施設の運営や不動産の管理は、例えば収益が向上したり、取得した物件が開発されたりと、成果を目に見える形で実感できました。しかし、人の教育というのは、確かな答えのない世界であり、結果を数値で表すことはできない難しいテーマであり、だからこそチャレンジしがいのある仕事だと感じています。現在は、人財育成の中でも主に総合職や管理職向けの研修を担当しています。

どんなポジションでも、社内に良い影響を与えられるリーダーに

先日、私が中心となって実行したのは、上司と部下が1対1で定期的に対話することで人財育成を図る「1on1ミーティング」の全社的な導入プロジェクト。上司となる管理職層に向けて、ミーティングの実施方法をオンラインで研修する体制を一からつくり上げました。チームのメンバーたちと議論しながらカリキュラムを企画し、自ら講師を務めてオンライン研修を全社に向けて展開。こうした研修は、ただレクチャーするだけでは意味がなく、相手が影響を受けて自ら行動に移してもらうことが重要。コミュニケーションの難しさをあらためて実感し、この経験は自分の成長にもつながったと感じています。

今は、人財育成という会社全体に大きな影響を与える施策を自らリードしていることに、大きなやりがいを覚えています。一方、近い将来にはまた別の部署に異動することになるでしょう。新しい仕事に挑戦できる機会が次々と訪れるのは、東京メトロの総合職ならではの醍醐味。これまで培ってきた知識やスキルをもとに、どのようなポジションに就いても成果を出せる人財でありたい。そして、後輩のみなさんのロールモデルになり、社内に良い影響を与えられるリーダーを目指していきたいと思っています。

※記載内容は取材当時のものです

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