経営企画


社内外の知恵を集めて、
社会に貢献する新規事業をつくり出す

企業価値創造部

藤村 広葉Hiroha Fujimura

2011 年入社

出身学部/社会学部

私が所属する企業価値創造部は、新技術の導入や新規事業の創出を通して、東京メトロの企業価値の向上を図る部署です。中でも私は、新規事業の企画を担当しています。スタートアップ企業と共創するオープンイノベーションプログラムである「東京メトロアクセラレータープログラム」や、社内の新規事業提案制度である「メトロのたまご」などの運営を行っており、そこから新たなチャレンジを支援し、ビジネスを立ち上げ推進していくことが求められています。

入社後、新たなデジタル広告媒体を立ち上げ、ビジネスの力を磨く

東京メトロでは、未来に向けてさらに発展していくため、既存事業以外の領域での価値創造にも取り組んでいます。私は2022年から企業価値創造部でこのミッションを担い、新たなビジネスの企画開発に従事しています。それまでは広告やマーケティングに関する業務を経験し、ビジネスを動かす力を磨いてきました。

最初に配属された流通・広告事業部では、東京メトロの交通広告事業を担当。中でも駅構内のデジタルサイネージを企画開発するプロジェクトは思い出深いです。若手ながらメインの担当者として関わり、広告専業のグループ会社と協力し、ゼロからデジタルサイネージの仕様を検討、広告商品としてどのように展開し、収益を上げていくかを設計し、社内外の承認を得て実現させました。多くの人を巻き込んで新たな商品を立ち上げた経験は、今の私の糧になっています。

そして入社4年目から、東京メトロと協業関係にある航空会社に出向しました。当社では、社外との人材交流により新たな知見を獲得する取り組みがあり、私も2年間、航空会社でマーケティング業務に携わりました。

航空会社に出向し、ダイナミックなマーケティングも経験

4年目から出向した航空会社では、当時急拡大していたインバウンド需要を取り込み、訪日外国人観光客を国内線に誘致するためのマーケティング活動に従事しました。搭乗データを分析して国別の観光客の傾向を掴み、省庁や自治体などと連携して地方に誘客するキャンペーンの企画や、海外のオンライン旅行代理店とのシステム連携プロジェクトの担当など、その航空会社が仕掛けるダイナミックなマーケティングや施策に非常に刺激を受けました。また、プロジェクト遂行のため海外出張もたびたび経験させていただき、たいへん学びの多い2年間でした。こうしたキャリアが積めるのも、東京メトロの総合職ならではだと思います。

出向先から帰任後は、そこで得た知見を活かすべく、CX・マーケティング部で外国人観光客に東京メトロを利用してもらうためのマーケティング調査や、企画乗車券などの開発を担当しました。この部署に在籍中に二人の子どもを授かり、以降、育児と両立しながら仕事に取り組んでいます。そして、育児休職後に企業価値創造部に異動し、新規事業の企画を担うことになりました。

東京の魅力を高め、東京に新たな価値をもたらす新規事業を

今の私のミッションは、「東京メトロアクセラレータープログラム」や「メトロのたまご」を通して社内外から広くビジネスアイデアを募り、各種企画を検討・支援し事業化していくことです。正直、異動してからの1年間においては「育児と両立しながら新規事業の検討は自分には無理かも……」と挫けそうになったこともあるのですが、チームのメンバーや環境に恵まれ様々な施策を実施しています。例えば最近では、アクセラレータープログラム最終審査通過企業である中食サービスのスタートアップ企業と連携し、その会社の運営する家庭料理のテイクアウトステーションを駅出入口に設置する実証実験を行っています。本案件を含め直近で2件、共創企業への出資も実行。出資については当社における事例がほとんどなく、手探りな部分も大きかったのですが、主導して何とか実行できました。

また、「メトロのたまご」では発案者とともに鉄道高架下用地を活用したアーバンスポーツ事業の検討などを行っています。これらの施策を通じて、新たな事業の可能性や沿線価値の向上を目指しています。

東京メトロには、担当者個人に大きな裁量を委ねる文化があり、さらに、社会の役に立つ技術やアイディアは前向きに検討しようとするインフラ企業ならではの風土もある。こうした環境の中で、東京の魅力を高め、東京での暮らしに新たな価値をもたらすような、そんなチャレンジを今後も実施していきたいと思っています。

※記載内容は取材当時のものです

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