Interview15
車両部 設計課 佐々木衣里日

機電系(車両)

車両の技術を軸に、


東京メトロの新たな可能性に


挑んでいきたい

車両部 設計課

佐々木 衣里日ERIKA SASAKI

理工学研究科
理工学専攻 修了
2016年入社

自ら手を動かし、装置に向き合い
車両の基本を学ぶ

最初の配属となった中野工場では、銀座線・丸ノ内線車両の保守管理を担当しました。工場では、4年に1度のペースで入場する車両を、台車と車体に分離し、さらにすべての装置を取り外して点検、修理などを行います。実際の車両に触れ、手を動かしてメンテナンスにあたることで、技術者として鉄道事業に携わるための基礎が築かれた時期だったと思っています。車両の仕事と言うと、どうしても新造車両の設計、導入に目が行きがちですが、工場における点検、修理などの作業を通して各装置の健全な状態を知り、導入後の車両をどのように運用していくのかを学んだことが、車両部でのその後の仕事に生きていると感じています。
その後、中野車両管理所に異動となり、無線装置やセキュリティカメラなどの装置を担当し、銀座線・丸ノ内線の改良業務、故障対応を担当しました。車両管理所は、車両の保守管理の最前線である工場や検車区と本社とをつなぐ部署であり、より広い視野に立ち工場や検車区が担う車両メンテナンスの全体計画などを行なっています。また、故障対応事例が他路線を走る車両にも波及する可能性がある場合には、どのような対策をとるべきかを分析、検討し、情報共有を図っています。私が配属されたのが丸ノ内線の新造車両の導入時期であったため、最初の1編成を受け取り営業線で走らせていいのかどうかを検査し判断する重要な役割を果たしました。

地下鉄初の
新システムの導入に向けて

現在は、設計課において、新造車両および改造車両の設計業務および新技術の研究・開発業務を担当しています。装置ごとに担当が振り分けられているのですが、私は自動列車保安装置やセキュリティカメラ、Wi-Fi装置を担当しています。なかでも特に注力しているのが、2023年度末の稼働を予定しているCBTC(無線式列車制御)システムです。
従来の列車制御システムでは、線路を一定の区間に区切り、2つ以上の列車が同一区間に入らないように制御することで安全を確保してきました。各区間内の列車の有無をレールに流れる信号電流によって検知し、信号コードによって速度制御してきたのです。CBTCシステムでは、先行列車が自列車の位置を無線を介して地上装置に送信し、地上装置は先行列車の位置から計算した停止限界点を後続列車に送信。これを受信した後続列車は自ら走行可能な速度や停止限界点までの減速パターンを計算しながら運行します。このシステムによって、安全な距離を保ったまま列車間隔を短縮し、高い遅延回復効果を得ることができます。
現在は、地下鉄では前例のないこの新システムの導入に向けて、地上部および車両への装置の搭載を進め、動作試験や安全評価を行っています。高頻度な安全安定輸送を担うという大きな責任を感じながら、日々「これでいいのか?」という自問自答を繰り返し業務にあたっています。

より広いフィールドで活躍し
新たな可能性に挑戦

当面の課題は、CBTCシステムの導入に向けた検討事項について、関係各所と協力しながら確実にクリアしていくこと。そして営業線でお客様にご乗車いただくことが目標です。さらにその先には、車両部で得た知識や経験をベースに、総合職として技術領域だけに特化するのではなく、より広い視野を持って会社全体を見てみたいと考えています。事業計画の立案など経営的な視点を求められる仕事にもチャレンジしてみたいです。その経験を持って車両部に戻ってくることができたなら、全社的な視点で車両部の各業務を見つめ直し支えていけるのではないかと思うからです。
私は、新しい技術を積極的に採り入れながら数多くの挑戦が可能なフィールドとして、東京メトロを選びました。車両部は設計・開発から保守管理まで、幅広く活躍できるステージがあります。どの分野の業務もお客様にとってのあたりまえの暮らしやビジネスを実現させるために重要な仕事であり責任も重大です。そして自分が関わり思いを込めた車両が問題なく営業線を走行し車庫に戻ってきた時には大きな達成感を感じることができます。総合職技術系社員として東京メトロの新たな可能性に挑戦し、お客様のあたりまえを一緒に支えていきましょう。

Career

2017年

車両部 中野工場 車両のメンテナンスを通して、車両についての基本を身につけ、導入後の車両運用の重要性を学ぶ

2018年

車両部 中野車両管理所 無線装置やセキュリティカメラなど、担当装置の改良業務、故障対応を担当

2020年

車両部 設計課 より安定した高頻度輸送の実現に向けて、地下鉄初となるCBTC(無線式列車制御)システムの導入に携わる

慣れ親しんだ球場で選手たちに声援を贈る
休日の過ごし方について

慣れ親しんだ球場で選手たちに声援を贈る

オフタイムは同期や学生時代の友人とプロ野球観戦や旅行に出かけています。学生時代には、球場でビールを販売する仕事をしていたのですが、その頃から自らの人生をかけて野球に取り組む選手たちを応援することが好きでした。北海道出身なのでファイターズを応援したいのですが、同期がタイガースファンなので応援する機会が多く、徐々に影響を受けています。旅行も好きで、同期と温泉に出かけたり海外のリゾートでのんびり過ごしたりしています。束の間の休息が次の仕事に向かうための力になります。

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※内容は取材当時のものです