Interview14
車両部 車両企画課 前田郁

機電系(車両)

最先端の技術を導入し、


地下鉄システムの顔となる


車両の可能性を探求する

車両部 車両企画課

前田 郁TAKASHI MAEDA

工学研究科
機械工学専攻 修了
2012年入社

車両保守の最前線から
新技術の導入検討へ

東京メトロにおける私のキャリアは、綾瀬検車区で千代田線車両の検査業務や故障対応業務を経験するところからスタートしました。先輩の指導を仰ぎながら、自ら手を動かして車両と向き合うことで、車両のシステムについてその基本から学ぶことができました。また、車両の保守管理の最前線で活躍されてきた先輩たちとの交流を通じて、人を知り、人脈を広げられた点でも貴重な時間だったと思っています。 綾瀬車両管理所に異動後は、千代田線、有楽町・副都心線、南北線車両の電気装置の改良業務に携わりました。担当装置以外の案件にも積極的に関わることで、より広い知識を身につけることにも力を注ぎました。また、本社からの指示などを工場、検車区に伝えていくような場面では、双方の動きを意識的に注視しながら、車両部組織の成り立ちや本来あるべき姿について、自分なりの意見や考えが持てるように心がけた時期でもありました。
本社の設計課に異動後は、調査担当として脱線検知装置の研究および設計業務に携わりました。この装置は、その導入のために多くの先輩たちが試験を繰り返し、検証を行ってきました。これらの検証結果を引き継ぎさらなる検討を重ねて、最終的な導入を決定できたことは、これまでのキャリアの中でも最も印象深い出来事でした。
その後、電気担当としてモータおよびモータを制御する装置の設計を担当。変電所から受電した電気の変換ロスを軽減し、より省エネ効果の高い装置とすべくメーカーと協議しながら試験を繰り返し、安全性や省エネ性能を確認するための夜間の試運転も実施しました。この時、自ら試験した装置・技術は今後の車両に採用されることが決まっています。

車両更新、改造工事の
長期計画を策定する

車両企画課では、東京メトロが保有する約2700両の車両に関わる車両更新や改造工事などの長期計画や車両基地の大規模改修計画を策定しています。車両更新を判断するために設定している車両寿命は約50年。また、その半分の約25年を経過した車両は、車体や装置の老朽化に対応するために大規模な改造工事を行います。計画の立案にあたっては、こうした車両更新・改造時期だけではなく、ホームドアなどの新しい設備の導入や相互直通運転先が実施する新たな施策を念頭に置きながら、必要となる車両システムの更新タイミングについても検討しなければなりません。その上で、車両更新・改造工事の集中による投資額や業務量のアンバランスが生じないような全体計画を、10年先、20年先を見据えて策定することが求められます。
このため全体計画の策定には、車両部の都合だけを考えるのではなく、社内の各部や相互直通運転先の考え方、意思決定までの流れを把握した上で、慎重かつ細心の配慮を持って関係者との協議に挑まなければなりません。時には利害調整に苦労することもありますが、その際にはこちらの主張を押し通すばかりではなく、相手が何を望んでいるのか譲れないポイントは何かをいち早く察知し、両者が歩み寄り納得できる解へと導けるように努め、最終的にはすべての関係者が同じ方向を向き、会社としても良い方向に持っていけるよう仕事をすることを目指しています。

車両の開発、メンテナンスの
トップランナーとして

私個人としては、鉄道会社における顔は「車両」であり、なかでもその更新や改造工事の計画策定を担う仕事は花形だと思っています。そして、そのような重要な仕事を若いうちから任されていることに十分な手応えを感じています。また、この仕事を推進するためには、社内外の多くの関係者を巻き込みその先頭に立って仕事する必要があります。私自身は、この点でも大きなやりがいを感じることができています。
将来は、車両の根幹となる保守管理の現場や工事全体を管理し、取りまとめるような業務を経験したいと考えています。そして、車両部の業務をひと通り経験した後に、企業経営に関わるポジションで会社全体について考え、新たな施策を決定するような仕事も経験したいと思います。
車両分野の総合職の魅力は、若いうちから東京メトロが保有する約2700両の車両計画、設計、発注、試験、保守という幅広い業務に携わることができ、さらにその先頭に立って社内外の関係者をまとめあげていけることだと思います。さらに東京メトロは新技術の導入にも積極的で、最新技術を研究しその成果を車両に反映させ進化させていく機会にも恵まれています。学生のみなさんにもこうした環境を生かして、車両開発やそのメンテナンスのトップランナーとして、日本の鉄道業界をリードしていって欲しいと思います。

Career

2013年

車両部 綾瀬検車区 千代田線車両の定期検査業務や故障対応業務を経験。師匠の指導を仰ぎ、自ら手を動かして車両と向き合う

2015年

車両部 綾瀬車両管理所 千代田線、有楽町・副都心線、南北線車両の電気装置の改良に取り組む。本社・現場の動きを注視しながら、車両部のあるべき姿について考えた

2016年

車両部 設計課 脱線検知装置の研究および設計、導入検討、モータおよびモータを制御する装置の設計を担当

2019年

車両部 車両企画課 東京メトロが保有する約2700両の車両に関わる車両更新や改造工事等の長期計画や車両基地施設の大規模改修計画を策定

戦略性に富んだゲームを制する楽しみ
休日の過ごし方について

戦略性に富んだゲームを制する楽しみ

大学からテニスを始めて、現在も大学時代の友人や会社の同僚とテニスを楽しんでいます。テニスの魅力は戦略性に富んでいること。一発強打で決めることができなくても、対戦相手の動きを読み、二の矢、三の矢を放って得点に結びつけることができるゲームです。さらに気のおけない仲間たちとのテニスは体を動かしているだけで楽しく、運動不足の解消にも効果的です。戦略が功を奏して試合に勝利すれば、さらに気分爽快となります。

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※内容は取材当時のものです