海外事業展開

東京メトロ初の大規模海外支援プロジェクト
ベトナムの都市交通機能向上に貢献

東京メトロが初の大規模な海外支援プロジェクトに乗り出したのは2012年、舞台は東南アジア新興国のなかでも特に経済成長が著しいベトナムだった。都市の人口増加とエリア拡大が進む首都ハノイ市では、渋滞などの交通問題が深刻化し、持続的な発展を見据えた高速鉄道の整備が求められていた。そこで、東京メトロは独立行政法人国際協力機構(JICA)が行う「ベトナム国ハノイ市都市鉄道規制機関強化及び運営組織設立支援プロジェクト」を受注し、これまで長年かけて培った都市鉄道運営ノウハウを活かした支援事業をスタート。現在もハノイ市やホーチミン市を中心にベトナム全体の都市交通機能向上への貢献を続けている。

環境問題をはじめとした地球規模の課題にも向き合う

様々な国際協力案件に挑戦し
海外都市鉄道運営ノウハウを獲得

東京メトロではベトナムでの事業のほかにも、ミャンマーのヤンゴン都市鉄道整備計画準備のための調査、フィリピンのマニラ地下鉄開業に向けた鉄道訓練センターの設立・運営能力強化支援などの海外事業も展開。将来的な海外都市鉄道の運営・保守分野への参入を目指し、様々な国際協力案件を通じて海外における人材育成や施工管理などのノウハウを積極的に獲得するとともに、国際交流活動を通じた海外鉄道事業者との関係の強化、海外駐在による鉄道ビジネス事例の調査・研究を進めている。その活躍はさらにグローバルに広がっていきそうだ。